イスラム国に空爆続行
イラク、シリア両国にまたがる地域で、勢力を拡大しているイスラム国は他宗派の人々を虐殺したり、欧米人を人質にして殺害映像を公開するなど国際的な非難を浴びています。既にイラク国内では米国やフランスによる爆撃が行われていましたが、この度内戦が激化しているシリア国内の支配地域をに対しても米軍による攻撃が開始されました。攻撃はF/A-18E戦闘機による爆撃が中心ですが、ステルス機F-22が夜間攻撃に参加し、艦船からのトマホークミサイルも行われています。
米国はイラク戦争やアフガン紛争での教訓から地上軍の投入には否定的です。またシリア国内でのイスラム国への攻撃は内戦で自国民を殺戮しているシリア政府を結果的に助けることになるとして慎重な立場を取っていました。しかし、イスラム国の勢力拡大は地域の不安定化につながることから今回の攻撃に踏み切ったものです。攻撃には今後オーストラリア空軍も参加予定であり、イスラム国の固定目標に対し継続的な攻撃を続けるものと思われます。
今回の攻撃に際し、国連安保決議は採択されていませんが、アラブ諸国やロシアも理解を示していることから国際的な理解は得られている格好です。空爆だけでは相手に決定的な打撃は与えられないとも言われますが、今回の攻撃によってイスラム国の勢力が弱体化するのか今後の推移が注目されます。
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