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2014年10月29日 (水)

手ぬるい小笠原の密漁中国船取り締まり

小笠原諸島近海は貴重な赤サンゴの生息域となっており、世界自然遺産にも登録されていますが、こともあろうにこの赤サンゴを密漁する中国船が列をなして密漁を行なっている模様ですが、日本側の取り締まりが何とも情けない有り様です。報道によれば、26日現在の中国船は102隻、内34隻が領海内に侵入していました。

他国のEEZ(排他的経済水域)や領海内で漁をするには相手国の許可が必要ですが、当然のことながら、赤サンゴの採取は認められていません。海保は直ちに臨検を行い、赤サンゴの捕獲が認められれば直ちに拿捕することが可能ですが、これまで船長を逮捕したのはわずかに4件です。海保は尖閣問題で多数の巡視船を沖縄方面に差し向けているため、現場海域に派遣しているのは数隻レベル(数をはっきりさせていないのは手の内を見せないため)と見られていますが、それにしても少な過ぎます。一罰百戒的に厳罰に処せないとこのような無法状態は取り締まりできません。

中国は漁業資源の保護の観念が乏しく、資源を枯渇させては他国の水域に侵入して資源を荒らしています。赤サンゴは大変高価で取引されるため、遠く小笠原にまで航海しても十分採算が合うとされていますが、密漁などとんでもないことです。密漁が割に合わないことだと知らしめるためにも、漁具を持って領海に侵入した時点で取り締まりを実施して、サンゴがあれば即拿捕で取り締まって欲しいものです。

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