« 手ぬるい小笠原の密漁中国船取り締まり | トップページ | ホークス優勝おめでとう »

2014年10月30日 (木)

ロケット爆発、どうした米国

国際宇宙ステーションへの補給物資を積んだ米国の無人補給機「シグナス」を打ち上げる予定だったアンタレスロケットが打ち上げ直後に爆発し、打ち上げに失敗しました。以下産経新聞からの引用です。

~米バージニア州ワロップス島にある米航空宇宙局(NASA)の飛行施設で28日(日本時間29日)、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ無人補給機「シグナス」を積んだロケット「アンタレス」が打ち上げ直後に爆発し、落下する事故があった。けが人はなかった。米国の民間宇宙企業オービタル・サイエンシズ社が打ち上げを担当した。

 アンタレスは点火後、地上を離れてから6秒後に爆発し、発射場が炎に包まれた。事故原因を調査中だ。ISSに向けた打ち上げは4回目だった。~

米国は宇宙関連予算の膨張を嫌い、機体開発を含めた打ち上げを民間に委託する方針に転換しており、これまでは順調に進展しているかに見えました。民間とは言え、実際は元NASA職員が関与していたり、これまで開発された技術を供与しており、実態は準NASA体制といえるものでした。我が国でもH-Ⅱロケットで開発中にメインエンジンLE-7の爆発事故を起こしたり、8号機で打ち上げ途中でのエンジン停止のトラブルを起こし、LE-7Aに変更する経緯がありましたが、打ち上げ直後の爆発はこれまで発生していません。

宇宙大国と呼ばれたロシアでも、最近は打ち上げに失敗することが多くなっていますが、米国よ、お前もかと言った心境です。有人宇宙船の打ち上げを目指していた時代には各種の事故がありましたが、それらの技術的問題は克服されていたと考えられていました。打ち上げ後6秒での爆発となると相当に重大なトラブルがあったものと推測されますが、早い解明が望まれます。

来月末には「はやぶさ2号」を搭載したH-IIAロケット26号機が打ち上げられますが、無事な打ち上げを祈らずにはいられません。

|

« 手ぬるい小笠原の密漁中国船取り締まり | トップページ | ホークス優勝おめでとう »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ロケット爆発、どうした米国:

« 手ぬるい小笠原の密漁中国船取り締まり | トップページ | ホークス優勝おめでとう »