« 国会議事堂警備は大丈夫? | トップページ | カブトガニ生息地を土木事務所が掘削 »

2014年10月26日 (日)

意味があるのかビール類税率変更

政府は原料に占める麦芽の割合によって異なっているビール系飲料の税率を見直し、最終的に一本化する方針を固めた模様です。現在割高なビールの税率を下げ、その分税率の低い新ジャンル(麦芽以外の原料を使用したり、発泡酒に別のアルコール飲料を混ぜたもの)の税率を上げ、税額全体は変わらないようにすると言うことのようですが、それでは手間をかけてやる意味がありません。

ちなみに製品1リットルあたりの酒税は、清酒の8円に対してビールは44円、一番安い新ジャンルでも16円と実に清酒の2倍の税率です。ビール王国ドイツと比較すると大瓶1本当たりでドイツが8円であるのに日本は実に139円と20倍近い高率です。なぜ我が国のビール酒税がこんなに高いのか、国民が納得しない限り、どんなに政府が税率をもてあそぼうと消費動向は変わらないでしょう。と言うか、そもそもこの20年程でビール系飲料の消費量は3/4程に縮小しています。税率変更で嫌気が射せば、消費者の眼は税率が低い缶チューハイや焼酎類に向くだけで、更に税収を下げるだけです。

まず、不公平感をなくすのが先決だと思うのですが、そのような感覚はないようです。聞くところによると、自民党議員の実家に各地の蔵元が多いそうですが、まさか身内びいきではと感じたくもなってしまいます。このようなことを画策していれば、このところ閣僚の不祥事が相次いでいることもあり、自民党離れも十分起こり得ます。

食い物の恨みは恐ろしいですよ!

|

« 国会議事堂警備は大丈夫? | トップページ | カブトガニ生息地を土木事務所が掘削 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 意味があるのかビール類税率変更:

« 国会議事堂警備は大丈夫? | トップページ | カブトガニ生息地を土木事務所が掘削 »