副操縦士が故意に墜落
ジャーマンウィングス機の墜落事故が思わぬ展開を見せています。回収されたボイスレコーダーの解析から席を離れた機長が、一人残った副操縦士によってコックピットに戻ることを阻止され、副操縦士が故意に降下を続け機体を墜落させたことがほぼ確実になった模様です。機長経験者の話では、クルーは離陸の一時間以上前から搭乗して出発に備えているので、飛行中にトイレに行くことは日常的に良くあることなのだそうです。またコックピットはハイジャックに備えて外部からは開けられない構造となっているため、一旦ロックアウトされると通常の手段では開けられないとのことです。
操縦士による故意の墜落と言えば真っ先に思い出すのが日航機350便の事故です。1992年2月9日午前8時35分過ぎ、福岡を発って羽田に着陸しようとしていた350便(DC-8-61型機)を機長がエンジン出力を絞った上に逆噴射装置を作動させ、故意に海上に墜落させて死者24名、負傷者149名を出す大惨事となりました。当日カーラジオを聞いていた私は通常番組中に第一報が入り、この事故の報道をリアルタイムで知りました。後になって機長が精神を病んでいたと知ってまたまたショックを受けましたが、なんともやり切れない思いになったものでした。
今回の事故の背景はまだ判っていません.。350便の事故の場合はその前のフライト時から異常行動が確認されていたと言うことでしたが、乗務停止などの措置は取られませんでした。今回の事故によってこの事故が再びクローズアップされるものと思いますが、再発防止のため、徹底的な調査が望まれます。
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