情報収集衛星打ち上げ成功
三菱重工とJAXAは本日午前10時21分、情報収集衛星「光学5号機」を搭載したH-IIAロケット28号機の打ち上げに成功しました。衛星は正常に飛行を続けており、今後予定された軌道に投入されます。「光学5号機」は地上の物体を見分ける分解能が40cmより高性能と言われていますが、25日付の朝日新聞は民間の商業衛星には解像力が30cmを達成しているものがあり、能力が劣っていると批判しています。
仮にそうだとしても民間から情報を入手することは、何を情報の対象にしているかを外部に発信することになってしまいますので、任意の対象に対し、独自に継続的に情報を集めることは重要です。情報収集衛星については、その成果が明らかにされていないと言う批判もありますが、先の中国漁船による赤サンゴ密漁事件では漁船の位置を把握できていましたので、はるかに船体の大きな軍艦についての位置情報の取得は十分成果が上がっているのではないかと推測されます。
宇宙からの監視活動は各国が行っており、紛争予防の一つの手段として大変有効だと思います。民間の衛星に負ける、負けないでなく、今後も能力を向上させて、我が国の安全に寄与して欲しいものです。
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