ロシアのロケット打ち上げまた失敗
16日、ロシアがメキシコの通信衛星を搭載したプロトンMロケットの打ち上げに失敗し、機体がシベリアに落下しました。地上の被害の有無については現在のところ伝えられていません。
カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたプロトンMロケットは、打ち上げから8分後に3段目のロケットエンジンが燃焼を停止してしまい打ち上げは失敗しました。プロトンMは2014年5月、2013年3月、2012年8月、2011年8月と毎年のように失敗を繰り返していますが、先月には国際宇宙ステーションに物資を輸送する無人補給船を搭載したソユーズ2.1aロケットの打ち上げに失敗したばかりです。この時の失敗の原因はまだ明らかにされていませんが、ロケット周辺に多数のスペースデブリが見られたと言うことで、3段目が爆発したのではないかと見られています。
さらに昨日はISSにドッキング中のプログレスM-26Mのエンジンを使い、低下したISSの高度を上昇させる予定でしたがロケットエンジンを噴射させることが出来ず、計画が失敗しています。
人類で最初に人工衛星を打ち上げ、有人飛行を最初に成功させた宇宙大国ロシアですが、最近は初歩的な失敗のオンパレードで、惨状は目を覆いたくなるばかりです。ISSへの乗員の往復は現在ロシアの機材でしか実現できません。多くの人命がかかっていますので、このような事態は本当に心配です。
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