’15追悼山行
例年この季節に、山で逝ってしまった友人たちを偲んで追悼の登山をしています。いつもは地元の中級山岳を登っていましたが、今回はメンバーの都合で手頃な常光寺山となりました。
前夜、友人たちを偲んで酒盛りをする会場に向けて林道を走っていると野生動物がやたら路上に現れます。鹿が3回、タヌキが1回、アナグマ1回。運転中で写真が撮れなかったのが残念で、ドライブレコーダーの装着を本気で考える必要を感じました。熊出没注意の看板もあり、過去2回走行中に前方道路上にいるのを見かけたことがありますが、今回は幸い対面はありませんでした。以前より鹿が増えている印象ですが、思ったより食害の被害は見られませんでした。
自然林が広がる緩やかな地形は、足を止めるなまけ心を誘惑します。夜中に雨が降ったので、湿度が高く汗が蒸発してくれません。
1418mピークに向けて、運搬用モノレールの新たなレールが敷設されていました。通行の邪魔にならないよう、登山道の所は蝶番で折り返されています。1418m峰の直下から東がに向けて大きなガレが進行しているので治山工事用かも知れませんが、今のところ工事資材は見当たりません。もしかしたら木材搬出用かも知れません。
頂上の東側手前にはラジオラリアが露出していて赤い道となっていました。ラジオラリアと言うのは海に棲む放散虫のことで、石英の殻を持っており死骸が堆積して岩塊を形成したものです。赤石岳が有名で、山名の由来となったものですが、大昔には南アルプ一帯が海底にあったことを物語る証拠物です。
三等三角点のある1438.9mの常光寺山山頂です。周囲の木々が伐採されて以前より見晴らしが利くようになり、明るい雰囲気なったような気がします。
手軽に登れる山なので、いつもは何組かすれ違うのですが、昨日は誰とも会わず、私たちの貸切状態でした。故人が登った山々を存分に望み、名残を惜しみながら山頂を後にしました。
※この方面に入る人にお知らせです。家老平駐車場に設置されている公衆トイレは、板が打ち付けられて使用できなくなっています。閉鎖について一切の表示がありませんでしたので、再開される見通しは判りません。手前の山住神社西側の公衆トイレを利用するしかないようです。
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