P-1哨戒機が英国フェアフォード空軍基地に到着
海上自衛隊が配備中のP-1哨戒機が14日、英国フェアフォード空軍基地に到着しました。P-1哨戒機2機はは17日から開催の国際航空ショー、RIAT(ロイヤル・インターナショナル・エアー・タトゥー)に出展のため10日に厚木基地を飛び立っていましたが、給油地を経由して英国に飛来したものです。
P-1は地上での展示の他、現地での展示飛行が予定されています。英国は自国のジェット旅客機を改造したニムロッド哨戒機を運用していましたが、2011年に全機が退役しており、ヘリコプター哨戒機以外の哨戒機が不在の状態となっています。このため、開発メーカーの川崎重工は英国へのP-1の売り込みを図っており、今回の参加は販売に向けてのデモンストレーションの意味合いが大きいものと思われます。
P-3Cの後継として米軍が開発したP-8は母機が双発の旅客機であることから低空での飛行が制限され、MAD(磁気探知装置)を使用した潜水艦探知ができないので、別に無人機を運用して潜水艦を探知しなければなりません。このため、P-1と比べて1機あたりの運用コストが高額になる欠点があり、英国はP-8には関心を寄せていません。
P-1はRIAT終了後はジブチの海自基地で熱帯・砂漠地域における運用上の問題点について検証し、25日に帰国することになっています。
P-1は4基のエンジンを搭載しており、任務の性質上、危険な洋上での不測の事態に対処できる機体となっています。
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コメント
RIATでは18、19日に展示飛行が予定されていますが、既に予行が行われているようです。
投稿: 雨辰 | 2015年7月16日 (木) 10時12分