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2015年7月19日 (日)

獣害対策用電気柵で二人が感電死

静岡県西伊豆町で観光客2名が電気柵で感電死する事故がありました。電気柵は付近の家が獣害対策で設置したものですが、切れた架線の一部が川に垂れ下っており、川遊び中に感電した模様です。

電気柵は野生動物から農作物を守る目的で設置されていますが、電気設備に関する技術基準を定める省令で、「感電または火災のおそれがないように施設されるとき」に限って設置が認められています。中日新聞Web版によれば現場の電気柵は家庭用の100Vがそのまま使用されており、しかも切れて川に垂れ下っていたと言うことで、明確に法規定に違反していたようです。

獣害は被害家庭にとっては深刻ですが、かといって安全性をないがしろにすることは認められません。現場周辺では多くの家で電気柵が設置されているようですが、同様の構造の設備では同じような事故が起きる危険がありますので、早急な取り締まりが望まれます

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コメント

ご無沙汰しています。
同様の事故が5年前にも兵庫県で起きています。いずれも、家庭用コンセントを電源として利用していました。
通常の電気牧柵(市販品)は、電池または太陽電池を用いた移動式が主流で、12Vくらいのものを変圧器で9000Vくらいまで上げて、1秒に1回の間欠式で流しています。
なので、触れてもショックは一瞬で、びっくりして手を放してしまいます。
これが、100Vの電流を直接流していると、握ったただけで感電してしまいます。
今回、触れた男の子がひどい火傷を負っているので、昇圧している可能性があり、漏電防止装置を付ける義務を怠っている可能性もあります。
電牧柵は、獣害防止だけでなく、牛の放牧でも使いますので、今回の事故は私の仕事上でも重要な案件です。
3連休の最終日は、この対応でお仕事でした...。(危機管理と報道対応の準備)
正しく使えば死亡事故は起こりません。素人の電気工事はやめましょう!

投稿: 山奥 | 2015年7月21日 (火) 00時06分

訂正
漏電防止装置→漏電遮断器

投稿: 山奥 | 2015年7月21日 (火) 00時12分

山奥さん、コメントありがとうございます。

今回の件で、緊急招集とはお疲れ様でした。事故が起きた西伊豆町はちょくちょく遊びに行く所なので、私にとっても大変ショックでした。

山里を歩いていると、良く電気柵を見かけますが、立地上の問題で電源には12ボルトのバッテリーを使用するのがスタンダードと理解していました。

今回は人家の周囲だったことから家庭用100ボルトをそのまま使っていたようです。(正式な発表がないので推定です)恐らく、正規の工事ではなく、素人工事だったのではないかと思います。

野生動物による被害を防ぐには電気柵しかないのが実情だと思いますが、一定距離ごとに電気柵の危険性の表示を義務付けるなど、運用面の工夫が急務ではないでしょうか。

投稿: 雨辰 | 2015年7月21日 (火) 06時09分

やっと事故の全貌が明らかになって来ました。電気柵は事故のあった住宅の男性が、部品を組み合せて自分で設置したものでした。変圧器で440Vに昇圧していたようですが、パルス発生器はなく高圧電流を継続的に流す仕組みで、しかも漏電遮断機は設置されていませんでした。

これは極めて危険な設備で、電線に触れた場合、高圧の電流が流れ続けることになります。人体は25mAの電流が1秒以上流れることで危険な状態になりますが、連続的に電流が流れればそれだけでアウトです。しかも昇圧されていれば流れる電流値はもっと大きくなってしまいます。最初に感電した子供がひどい火傷を負ったこともこれで説明が付きます。

重過失致死傷罪の適用は免れないのではないでしょうか。

投稿: 雨辰 | 2015年7月22日 (水) 20時11分

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