H-IIBロケット5号機打ち上げ成功
ISS(国際宇宙ステーション)に物資を補給する「こうのとり5号機」を搭載したH-IIBロケット5号機は昨夜午後8時50分、種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げ後14分54秒後に「こうのとり5号機」を切り離し、打ち上げは無事成功しました。
打ち上げはシーケンスに沿って、ほぼ完ぺきに行われ、3分40秒後に予定されていたフェアリング分離がプラス3秒、5分49秒後に予定された1段主エンジン停止がプラス2秒、14分21秒後に予定されていた第2段主エンジン停止がマイナス17秒、15分11秒に予定されていた「こうのとり5号機」の分離が同じくマイナス17秒とほぼ予定通りの飛行でした。尚、第2段主エンジン停止が1回目となっているのは、その後再点火して地球を1周後に安全に太平洋上に落下させるためです。
ISSへの補給船は米国のシグナスとドラゴン、ロシアのプログレスがありますが、昨秋以来3回連続して打ち上げが失敗しており、「こうのとり5号機」の打ち上げに期待が高まっていました。このような中、H-IIBロケットとしては1号機から5回連続、H-IIAロケットを含めると27回連続して打ち上げに成功し、通算の打ち上げ成功率は97%と我が国の打ち上げ技術の高さを世界に誇示する形となりました。
打ち上げ能力、成功率とも世界細工水準にあるH-IIA、H-IIBロケットですが、打ち上げコストではH-IIAロケットで100億円、H-IIBロケットで140億円と外国製ロケットを上回っており、今後は打ち上げコストを半分の約50億円に引き下げたH-Ⅲロケットを開発することになっています。
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