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2015年8月19日 (水)

軍民の壁を殊更煽る中日新聞

今朝の中日新聞(東京新聞)が、社説欄で防衛省が募集した「安全保障技術研究推進制度」を取り上げ、奨励すべきは民生用技術だ。軍需産業は国民を豊かにしないと声を張り上げて制度の批判をしていますが、ちょっとイデオロギー偏向が過ぎるのではないかと思います。

防衛省が募集したのは確かに将来的に防衛に役立つ分野の研究ですが、あくまで基礎研究であり、研究成果についての特許や商品化についても認められていて、一体何が問題なのか訳が分かりません。執筆者は「民生技術が素晴らしく、軍事技術は資源の浪費だ」と考えているようですが、これは全く意味がありません。

例えば、今日ジェット旅客機は人々を早く遠くに輸送するのに欠かせない輸送手段ですが、元をただせば相手よりも高速で飛行することを目的としたドイツのジェット戦闘機Me262が出発点です。また、今日の世界全体をコントロールしていると言っても過言ではないコンピューターですが、出発点の一つは、第二次大戦中に米軍が砲弾の弾道を計算するのに開発したENICAと呼ばれた真空管式のデジタル計算機です。

今日広く利用されているインターネットは、元々相手の攻撃によって通信網が破壊された時の対応手段の研究から始まったものですが、この事実を中日新聞はどうのように考えるのでしょうか?
民生、民生と叫ぶのは結構ですが、そもそも民間企業が安定して企業活動を行なえるのも、資源の多くを海外に依存する我が国が安心して海運による物資輸送が行なえているからであり、その陰に自衛隊による航行安全のための活動があることに思いを致しても良いのではないでしょうか。

そう言えば保存食品として一般的な缶詰も、ナポレオンによる軍用保存食のビン詰がスタートでした。軍・民で色分けするのってナンセンスだと思いませんか。

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