姫路城天守にドローン衝突
本日午前6時15分頃、世界遺産に登録されている国宝姫路城の大天守6階にドローンが衝突し、5階の屋根に落下するところが警備員に目撃されました。衝突により天守南側窓枠の水切り銅板に傷が付きましたが漆喰壁や屋根瓦には今のところ被害は見つかっていません。
恐れていたことが現実となりました。これまでも姫路城ではドローンが確認されて来ましたが、実際に被害が出たのは初めてです。現在のところ、ドローンの所有者は特定できていないようですが、貴重な文化財周辺でドローンを飛行させるのは文化財保護の観点からも問題です。事件発生時刻は姫路城の入場前の時間ですから、あらかじめドローンに飛行コースをプログラムした上で飛行させたか、ライブカメラを使い遠距離から操縦したものと思われます。
ドローンは撮影や調査、運搬などの分野で今後の発展が期待される一方、テロや犯罪の危険性が指摘されて来ました。今回のドローンの飛行目的がなんであったかは判っていませんが、悪意ある人間が発火装置を積んで衝突させれば、重大な事態を招くことになります。既に米国では、大学生がドローンに銃を積んで連続的に発射させる動画が投稿されていますが、各地で宗教関係者によって寺社などが油をかけられる事件も起きていますので、積極的な防護対策が求められます。
5月に撮影した平成の大修理を終えたばかりの姫路城天守。このようなことになって大変残念です。
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