中世の浜松は水の都だった
このところ郷土の歴史について調べていたら、浜松市文化財課がUPしている中世の地図を見つけました。その地図によれば、市内は天竜川とその分流が縦横に巡っていて、まるで水郷のような有様です。
地図はトリミングして河川名を追記してあります。
元々浜松は浜津(はまつ、海に面した港の意味)が転化した地名ですから、水には縁が深い土地なのですが、それにしてもここまで河川が多かったのには驚きました。そこで、現在の地名で川に関係する町名及びそれに類する地名を調べてみました。
とりあえず山間地が多い天竜区を除いた残り6区について島の付く町名がいくつあるか見てみます。
浜北区 上島、寺島、永島
北区(三方原台地) なし
東区 大島町、北島町、篠ケ瀬町、原島町
南区 江の島町、中田島町、西島町、福島町、松島町、三島町
中区 上島 北寺島町、寺島町、中島町、細島町
西区(浜名湖周辺) なし
なんと合計17町もありました。まるでベニスのように島によって出来ている都市のようです。これ以外にも川が付くものが7町、瀬が付くものが4町、橋の付くものは意外に少なく1町のみ、船の付くもの1町、その他で堤町、小沢渡町が各1町も入れると総合計で32町になります。大阪の八百八橋にはとても敵いませんが、それでもここまで川に関連した町名の多い都市は珍しいのではないでしょうか。
もし、私が知らないだけで、もっと川に関連した都市がありましたら異論・反論を大歓迎しますので、コメントをよろしくお願いします。
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