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2015年11月17日 (火)

03式中SAM改が射撃試験で全弾命中と話題に

陸上自衛隊は、地対空ミサイル「ホーク」の後継として射程距離など性能を向上させた国産の03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を配備中ですが、システムが高額のため未だに「ホーク」が現役で、先日の奄美大島での訓練でも「改良ホーク」の部隊が展開していました。

性能向上もさることながら調達数改善のためのコストダウンが至上命題となり、現在改良型の「中SAM改」が開発中です。この中SAM改は空自のAAM-4空対空ミサイルを2段目に採用して、コストダウンと命中精度の向上を狙ったものです。AAM-4の転用は元々海自がXRIM-4として開発していたもので、命中するまで射撃管制レーダーを照射することが不要となるため大いに期待されていましたが、突然これまでと同様のセミアクティブ方式の米国製ミサイルを採用して計画は中止されていました。

そんな過去の経緯を持った「中SAM改」なので、開発陣の意気込みもさぞやと思っていましたが、今夏米国のホワイトサンズ・ミサイル実験場で行われた射撃試験で、GQM-163コヨーテ超音速巡航ミサイル標的を含む標的機を相手に10発発射して10発とも命中したことが米軍から明らかにされました。ホワイトサンズの試験自体はこれまでも公表されていましたが、地表数メートルをマッハ2.5以上で飛行可能な標的の撃墜に成功していたことは明らかにされていませんでした。

対空ミサイルではありませんが、国産の88式地対艦ミサイルも米国のポイントマグー射場での実射試験で、電波妨害をかけられた状態で全弾命中させて米国側を驚かせたとされています。
今回の公表が、防衛省側からではなく米軍からだったのは、そこに何らかの事情があったものと思われますが、ミサイル迎撃実験の全ての結果について動画を含めて公表している米軍らしい広報の仕方だと感じました。

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