自称祈祷師が殺人罪で逮捕
何とも痛ましい事件です。インスリンの注射以外、対処法の無いⅠ型糖尿病の7歳の少年に対し、インスリン注射を止めて祈祷で病気を治すと両親からおよそ200万円を受け取っていた自称祈祷師の男が逮捕されました。インスリンの注射を止められた7歳の少年は直後に重体となり、病院に搬送されましたが、昏睡状態のまま死亡しました。
国産の探査機が小惑星まで7年をかけて宇宙空間を往復し、岩石のサンプルを持ち帰ることを可能とする高度の科学技術が発展した現代で、信じられない非科学的な事件です。逮捕された容疑者は、少年に死神が取り付いていると両親を騙したようですが、我が子を救いたい一心の親心を弄ぶ、悪魔のような所業です。自身を龍神と称していたようですが、全く呆れた話で糖尿病が祈祷の類で治るのであれば、木の葉が沈んで石が流れます。
少年は最初にインスリンを中止した際に重体となり、病院に搬送されて入院していましたが、もしこの時に医師が適切な指導をしていれば、こんな馬鹿げたイカサマで命を落とすことはなかったと思うと残念でなりません。
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