インドネシアでT-50練習機が墜落
ロッキードマーチンが開発し、韓国が生産してインドネシアに輸出した超音速ジェット練習機のT-50が20日、同国ジョグジャカルタでのイベントで曲技飛行中に墜落、乗員2名が死亡する事故を起こしました。公開されている映像からはロールしながら下降していた機体が引き起こしが間に合わず、そのまま地上に激突したように見えますが、パイロットの操縦ミスなのか、エンジン系、操舵系のトラブルによるものかは現時点では判っていません。
T-50については、米国がT-38練習機の後継に検討中と伝えられていますが、今回の事故が採用に何らかの影響を及ぼす可能性があります。T-50は現在唯一の超音速練習機ですが、昨今はフライトシミュレーターの発達から、超音速練習機の必要性はなくなったとされており、わが国のT-4練習機も亜音速となっています。超音速のT-50は、その分高出力のエンジンを搭載することで価格が高くなり、過剰スペックとの批判もありますが、アジア諸国のの規模の小さな空軍では、攻撃機への転用ができる点が評価されているようです。
インドネシアでは16機を導入していましたが、事故原因の究明が待たれます。尚、T-50の墜落事故はこれまで韓国で2回発生しており、今回が3回目となります。
空自のT-4練習機です。
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