« 毒物殺人事件 | トップページ | 松本城の石垣が崩壊 »

2015年12月 2日 (水)

フィリピンの現実

かつて非武装中立論を唱えていた社会党は、自民党との連立政権に当たって自衛隊を合憲としました。しかし、連立解消後には再び非武装中立論に戻り、党名変更後の社民党もそれを引き継いでいますが、国民多数の支持を得られず党勢はじり貧の状態です。

また、外交問題は武力によらずに話し合いで解決すべきと言う人が未だにいますが、この現実に対してどんな見解を持っているのか、是非聞きたいところです。

フィリピンにはかつて米比相互防衛条約によってクラーク空軍基地、スービック海軍基地がありましたが、ナショナリズムの高まりによって1991年11月26日をもって両基地はフィリピンに返還されました。「非武装中立論」、「外交は話し合いで」の主張が正しいのであれば、フィリピンは自ら望んで理想の状況を得たことになるのですが、現実はどうでしょうか?

フィリピンはかつて南シナ海にミスチーフ礁を領有していました。しかし、フィリピンから米軍が撤退した後の1998年になって中国がミスチーフ礁を実効支配してしまいました。「非武装中立論」、「外交は話し合いで」の論法が正しいのであれば、こんなことにはならなかったと思うのですが、これについて是非社民党の見解を聞きたいところです。

さて、こんなフィリピンですが、さすがに中国の横暴に堪忍袋の緒が切れたようです。2005年にF-5戦闘機が退役して以来、保有戦闘機が0となっていましたが、この度492億円を投じ、韓国からFA-50攻撃機を購入することになり、最初の2機が先日納入されました。FA-50はF-16をスケールダウンしたT-50練習機を実践向けに改良した機体で、低価格を売り物にしていますが、練習機がベースなだけに搭載レーダーの能力が低く、航続距離も短くなっています。超音速の戦闘機が10年も不在となっていましたので、無いよりましのスタンスだったかも知れません。

また、これとは別に2018年までに1150億円の予算でフリゲート2隻、水陸両用車両8両、対潜ヘリ3機、哨戒機2機を導入する予定です。もし外交問題が本当に話し合いで解決できるのであれば、財政基盤の弱いフィリピンが、このような予算を投じる必要はありません。領土問題の当事者であるからこそ、国土の保全には最低限の防衛力が必要なことを身に染みて学習したのではないでしょうか。

持論を主張することは自由ですが、それが実績を伴わない空論であれば、賛同者はいないことをフィリピンの事例が表しています。

P6030007r15

海上自衛隊の護衛艦です。領土問題を力で解決しようとする国に対しては、相応の力で阻止することは主権国家として当然の権利です。

|

« 毒物殺人事件 | トップページ | 松本城の石垣が崩壊 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フィリピンの現実:

« 毒物殺人事件 | トップページ | 松本城の石垣が崩壊 »