パジェロが新車の開発を中止
三菱自動車が、クロカン4駆として一世を風靡したパジェロの新型の開発中止を公表しました。まだ今ほど4輪駆動車が一般的でなかった時代、4駆と言えば軍用車として一般的だったジープとトヨタのランクル、日産のパトロールなどでしたが、悪路を走行するためにどれも武骨な外観でした。
そんな中で乗用車感覚を取り入れたパジェロは都会的な雰囲気を持ち、しかも足回りはジープの伝統を受け継いだ実力を持ち合わせた、まさに羊の皮を被った狼で、スキー場などで目を引く存在でした。また当時はパリ、ダカールラリーの全盛期で篠塚健次郎がCMに登場していました。
そんなパジェロも武骨だったランクルの「パジェロ化」やエクストレイル、フォレスターのようなSUV車に押されて販売台数が減少、2014年の販売台数は1960台、月平均163台と言う寂しさです。経営的に見れば、これでは開発費用の回収も見込めないと判断しても不思議はなく、止むを得ない経営判断と言えるでしょう。当面は製造を続けるとのことですが、一つの時代が終わった印象はぬぐえません。
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