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2015年12月26日 (土)

日本が発見の新元素が国際認定に

元素番号92番のウランより重い元素は自然界に存在せず、人工的に合成して作成されますが、これまで112番までが発見されています。しかし、新規に発見しても国際的に認められなければ、存在そのものが疑われてしまいます。理化学研究所が2004年に加速器を使い、83番のビスマスに30番の亜鉛を衝突させ、核融合反応で作成した新元素が113番目の元素として国際純正・応用化学連合(IUPAC)と、国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)の合同作業部会で承認され、報告書が応用化学連合に提出されました。応用物理連合の同意を経て、正式に新元素として決定される見込みです。

113番は同時期に米・ロチームも別の方法を用いて発見を主張しており、どちらが先に発見したかで審査が長引いていました。米・ロチームは95番のアメリシウムに20番のカルシウムを衝突させて115番を作成し、その崩壊で113番が生じたとしていますが、崩壊過程で現れるのは正体不明の原子核ばかりで、確実な裏付けとして認められていませんでした。

これに対して理研側は113番が崩壊過程で既知のボーリウムの原子核が現れ、その崩壊によって出るアルファ線を検出することで、上流にあったのは113番だったことを確実に証明しました。実は米・ロチームの発見は理研よりも11か月早く、合成の回数も多かったのですが、確実に113番であることを証明した理研側に軍配が上がった形です。

93番以降の新元素はこれまで米国、旧ソ連、ドイツが独占しており、わが国が初めてその牙城を崩したことになります。新元素は発見チームに命名権が与えられることから、日本を意味する「ジャポニウム」となる可能性が高いものと見られています。

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コメント

国際認定されれば任命権が与えられると言うことですが、文科省のHPに周期律表が掲載されており、それの113番を見ると理研発見の元素として「ウンウントリウム」として記載されていました。認定までの暫定の仮名のようですが、これって誰がどうやって命名したのでしょう。

投稿: 雨辰 | 2015年12月26日 (土) 17時12分

今年の最後になりましたが、国際純正・応用化学連合(IUPAC)が、発見者は理研と認定したようで、これで任命権も理研に与えられることになります。

新元素の発見はアジアでは初となります。ノーベル賞と言い日本の科学技術が高く評価された証です。

投稿: 雨辰 | 2015年12月31日 (木) 15時06分

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