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2015年12月15日 (火)

ナベヅルの新たな越冬地

日本の鶴と言えば優美な姿の釧路のタンチョウヅルが思い浮かびますが、数が多いのはナベヅルで、越冬地として鹿児島県の出水市がが有名です。ナベヅルは江戸時代には日本の各地に飛来していたようですが、明治以降は出水市と山口県の周南市が主な飛来地となっています。

ナベヅルの全世界での生息数は約1万羽と見られ、出水市にはその内の9割が越冬に訪れていると考えられています。限られた地域に1万羽ものナベヅルが密集して生息すると、もし伝染病が蔓延した場合に回復不能なダメージを受ける恐れがあり、分散化が課題となっています。昨年も鳥インフルで死亡したナベヅルが回収されており、大量死することも十分考えられました。

そんな心配をされているナベヅルですが、この秋は四国への飛来数が例年になく増えているとの報道がありました。飛来地として高知県では宿毛市、南国市、四万十市、愛媛県では西条市、西予市、四国中央市、徳島県では阿南市、海陽町の各地で目撃情報が上がり、飛来数は最大で300羽に上りました。12月に入り、狩猟などの影響でやや減少しているようですが、それでも約180羽が各地に留まり、相当数が越冬するものと期待されています。

渡り鳥を定着させるには、餌場となる環境の整備や人間や動物の接近を制限する保護策が必要となります。水田などの場合は農作業との兼ね合いで、住民の理解を得ることが難しいことも想定されますが、太古より連綿と続いたナベヅルの種としての存続が守られるように行政のバックアップが望まれます。

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