米国でまたも銃撃事件
銃犯罪が問題となっている米国でまたも銃乱射事件が起きました。カリフォルニア州の福祉施設で乱入者による銃の乱射で少なくとも14人が死亡する無差別殺人事件が起きました。
米国で2014年に銃によって死亡した人は3万2000人にも上るそうです。我が国の2014年の交通事故による死者数が4113人でしたのでこの8倍にも上る数字です。日米の人口比を考慮しても異常な数字です。この種の事件が起きるたびにオバマ大統領が銃規制を呼びかけますが、憲法で銃の所持が保障されているとして銃規制は捗っていません。
他国の憲法をとやかく言えませんが、21世紀のこのご時世に、西部劇宜しく社会に銃が野放しになっているのは異常です。ましてや護身用の範疇をはるかに超えた軍用と同等の仕様の銃器が野放しなど在り得ないことです。
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コメント
先日のカリフォルニア州での乱射事件を受けてニューヨークタイムスが一面に社説を掲載しました。以下はそれを伝える毎日新聞からの引用です。
~ 米カリフォルニア州の銃乱射テロ事件を受け、5日付のニューヨーク・タイムズ紙は1面で「銃のまん延」との社説を掲載し、銃規制の必要性を訴えた。リベラルな論調で知られるニューヨーク・タイムズ紙は、以前から銃規制を訴えているが、1面の社説掲載は大統領選について書いた1920年以来、初めてだという。
発行人のアーサー・ザルツバーガー・ジュニア氏は声明で「銃による惨事を甘受している我が国の無能さに対する不満と怒りを強く、明確に伝えるのが目的だ」としている。
今回の事件で容疑者は攻撃用ライフルを使用した。社説は「残忍なほどに素早く、効率的に人を殺害するために設計された武器を、市民が合法的に購入できるのは非道徳的であり、国家的な恥だ」と主張した。
さらに、銃器産業との関係を重んじる議員らが銃規制を拒否するだけでなく「彼らはテロリズムという言葉を使うことにより(銃規制に対する)我々の関心をそらしている」と非難した。
銃の所有は憲法で認められた権利とする最高裁判決があるが、社説は「どんな権利も無制限ではなく、合理的な規制は免れない」とし、攻撃用ライフルなどの所持を違法とする必要性を強調した。 ~
投稿: 雨辰 | 2015年12月 5日 (土) 21時36分