澤穂希が引退を表明
昨日、女子サッカーの澤穂希選手が今季限りでの現役引退を表明しました。澤選手は男女を通じて史上最多となるW杯6回の出場を果たすなど、日本の女子サッカーの牽引役として活躍してきました。国際Aマッチに205試合出場し、83得点を挙げていますが、いずれも我が国女子サッカーのトップ記録です。
2011年のW杯では決勝ゴールを決めるなど、最高のパフォーマンスで初優勝の原動力となりましたが、今年の大会では控えに回ることが多く、得点を挙げることはできませんでした。澤選手も37歳となり、残念ながら年齢によるコンディションの衰えはどうすることもできなかったのでしょう。
これまで澤穂希と言うビッグネームに支えられて来た女子サッカーにとっては、大きな痛手となることが懸念されます。2011年W杯以後は不遇だった女子選手の待遇も改善され、観客動員も上向いていましたが、残念ながら澤に続く、人気と実力を兼ね備えたスター選手が育っていません。ストライカーの大儀見選手も国際Aマッチでの得点が2008年、2012年にはそれぞれ9点を挙げましたが、2015年は3点と得点力の低下が見られます。マスコミの露出が多い川澄選手も2011年には6点挙げていたのが、2015年はわずか1点しか挙げられていません。得点力の強化が課題と言えるでしょう。
澤選手が去った後、折角盛り上がった女子サッカーブームに陰りが出ることが心配されますが、全員が切磋琢磨して今まで以上に女子サッカーを発展させることが期待されます。
ナデシコではありませんが・・・。
| 固定リンク
« 機動戦闘車の導入 | トップページ | 師走の花たち »
コメント