箱根駅伝4区、5区の距離変更
お正月の恒例イベントとなった、関東エリアの大学対抗箱根駅伝の通称「山登り」の5区が短縮されることが正式に決定しました。箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)が25日発表したもので、4区を18・5Kmから20・9Kmに、5区を23・2Kmから20・8Kmに変更し、それぞれ2・4Km延長、短縮することになります。
5区のスタート地点である小田原中継所は、従来老舗蒲鉾店の鈴廣の駐車場を使っていましたが施設拡張工事に伴い、2006年から東京よりに場所を移したことにより4区と5区の距離が変更になっていました。5区の距離が長くなったことで、この区間に対応したスペシャリストが求められるようになり、5区の1位のチームが大会の優勝チームになる構図が出来上がってしまい、接戦が期待される競技のだいご味が失われてしまっていました。
また、箱根の王者となったランナーも、その後の陸上長距離界で必ずしも活躍していると言えず、5区偏重がもたらす歪としてこれまで度々議論の的となっていました。このような流れの中で、4区と5区が従来の距離に戻されるのは大変好ましい決定で、選手にとっても最後まで優勝を争うレース運びが期待できることは朗報ではないかと思います。
最近は下馬評通りに勝敗が決まってしまい、レース観戦の興味が薄れていましたが、これで来年のお正月の楽しみが一つ増えました。
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