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2016年2月 3日 (水)

トヨタが6日間生産停止

トヨタ自動車は、愛知製鋼知多工場の爆発事故の影響で特殊鋼を素材とする部品の供給が滞り、6日から13日まで全生産部門で6日間の操業停止に追い込まれました。

事故は1月8日に発生し、愛知製鋼知多工場にある第二棒線工場の加熱炉が爆発し、露が損傷して稼働できなくなったものです。従業員4名が事故後に病院で受診しましたが、幸い死傷者はいなかったとのことです。しかし、被害は甚大で復旧は3月中になる見込みです。

この工場では、エンジンや変速機に使う特殊部品の素材を生産していたため、休止によって部品の生産が追い付かず全ラインの生産停止になったものです。トヨタは愛知製鋼の他のラインでの増産や、他製鋼メーカーでの代替生産で急場をしのぐ予定ですが、例年期末のこの時期は高水準の生産を行なっており、操業停止による減産は10万台に上り、挽回するのは夏頃になる見込みだと言うことです。

カーメーカーは、部品の調達を複数ルートに分散して、このような事態を避ける方策を取っていますが、反面品質面の問題で1社に集中せざるを得ない場合があり、今回は後者が裏目に出たようです。トヨタは過去にもブレーキ部品を生産する部品メーカーが火災で操業停止になったことがありますが、構成する部品点数が多いだけに全ての部品を完全に旧休できる体制を維持するのは困難なのかも知れません。

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