« 今どきの住宅工法 | トップページ | 原発差し止め判決に違和感 »

2016年3月10日 (木)

米軍が常温保存可能なピザを開発

「腹が減っては戦はできぬ」は含蓄のある名言だと思いますが、軍隊にとって食の問題はいつの時代も重要事項のようです。今日では家庭でも愛用されている缶詰も、元をただせばナポレオンが軍用保存食を懸賞募集し、1804年に採用した瓶詰が元祖です。1810年、イギリス人のピーター・デュラントが割れやすい瓶を缶にしたものが今日の缶詰の源流となりました。

また、災害時の保存食してポピュラーな乾パンを1842年に日本で最初に作ったのは、世界遺産に登録された韮山反射炉を築いたことで知られる韮山代官の江川太郎左衛門で、ペリーが黒船を率いて浦賀沖に現れる11年も前のことでした。
最近では自衛隊が、これまで缶詰とレトルトの2本立てであった戦闘用食料を、今後はレトルトに一本化することが報じられています。

洋の東西を問わず、軍人のモチベーションを高めるのに食料の占める意味合いは大きく、制約のある中でも各国で創意工夫をこらしているようです。あの質実剛健を旗印にしていた帝国海軍でさえも給糧艦「間宮」を運用し、内地の日本の味を各地に補給していました。なかでも艦内で製造されていた間宮羊羹は大変な人気で各地で大人気だったそうです。

軍隊用の食料をミリメシ(ミリタリーの飯)と言うようですが、米軍のミリメシは豪華なことで有名で、ステーキは当たり前、食後にはデザートまで付くそうです。そんな米軍兵士の要望が高いメニューが何とピザだったと言うことです。何も戦地でピザを食べなくてもと思いますが、食べたい時がうまい時と言うCMがある通り、食への欲求は人間の根源なので仕方ありません。

問題は常温で保存可能と言うところで、要求は常温(26℃)で3年間と無茶とも思える期間です。当然レトルトパックされてのことですが、わが国の民生用レトルト食品の賞味期限もこんなに長くありません。ところが米軍の軍事開発部門が、このほど常温で3年間保存可能な戦闘食を開発したと言うことで、摂氏37度の環境下で6ヶ月間と、摂氏26度で3年間の耐久テストをクリアしたそうです。

米軍はステルス戦闘機や長時間対空無人機など最先端の技術を投入した高度な兵器を開発して来ましたが、兵士のモチベーションを高めるピザの戦闘食が最強の兵器なのかも知れません。

|

« 今どきの住宅工法 | トップページ | 原発差し止め判決に違和感 »

コメント

ミリメシもそこまで来たんですね。
いやぁ、すごい開発ですねぇ。
軍事用とは言え、災害時備蓄食料も今後、変わってくるのかもしれませんね。

昨日~今日に、TVでは防災を話題にしている番組が目につきました。
非常食をコーディネートしている人が今朝もインタビューに答えていましたが、2~3日の被災生活なら乾パン等の味気ないものでもしのいでいけるが、数週間とか数か月間となってくると被災者も満足感を求めるようになるし、食の満足感から疲弊している気分が和むとのこと。

ロングトレイルや登山をする人は、軽量コンパクトかつ高カロリーなんてものを好む人が少なくなく、被災時もそんな食料で大丈夫と自負している人もいるかもしれません。
zeroも多少なりともそんな気持ちも持ってましたが、東日本の震災から5年が経過した今も支援を必要としている人々がいるそうです。

気持ちが和む食事を摂らせてあげたいと率直に感じていた今朝でした。

投稿: zero | 2016年3月10日 (木) 11時14分

zeroさん、コメントありがとうございます。

わが国の保存食の元祖は干し飯だと思いますが、その精神がジフィーズやアルファ米の開発につながったのだと信じています。

生物が生きていくのに食料は欠かせない存在ですが、我々人類はその食の行為に無上の喜びを感じます。恐らくは満足に食を得ることが叶わなかった時代の苦しみが、そうさせているのだと思っています。

苦しい時こそ、温かい食事の有難味が判ります。私は人が人として生きていくために、食の存在は限りなく大きいものだと思っています。

投稿: 雨辰 | 2016年3月10日 (木) 20時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/171584/63324576

この記事へのトラックバック一覧です: 米軍が常温保存可能なピザを開発:

« 今どきの住宅工法 | トップページ | 原発差し止め判決に違和感 »