里の春
昨日、雪模様の山を下る途中に撮った沢の写真を見て、ふと万葉集の「石走る(いわばしる)垂水(たるみ)の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも」の歌が浮かびました。実際の沢では、まだワラビのワの字も見られませんでしたが、激しい水の音に春の訪れが感じられました。
今朝は覚悟していた筋肉痛もそれほどでもなく、ワンコの散歩に行くと田んぼにレンゲが咲いているのを見つけました。まさにレンゲの花の萌え出づる春になりにけるかもの心境です。自然の営みに元気をもらうのは、昔も今も変わらないようです。
ただ、かつては至る所で見られたレンゲですが、最近は私の中では絶滅危惧種となってしまい、注意して探さないと見られなくなってしまったのはさみしい限りです。
以前はこの花の蜜を集めるためにミツバチの巣箱が置かれたりもしたものですが、遠い世界の話になってしまいました。
最近は早くから田起こしをするため、折角花が咲いても種が実る前に刈られてしまうことが多いようですが、この花は畔に近い所なので、運よく種が残されたもののようです。
レンゲの花に気を良くして帰る途中に、こんな花まで咲いていてビックリです。
今年の春はちょっと暴走気味のような気がして来ました。
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