女子中学生が小学校爆破予告
先月、全国各地の自治体のHPに爆破予告が書き込まれ、念のため施設の点検や予告時間に市役所などを閉鎖する処置を取る事態となりました。自分がやったと大学生が名乗り出て一応騒ぎは収束しましたが、当地では便乗犯によると見られる爆破予告の犯罪が発生しました。
先月には2月28日午後3時34分に市施設内の複数個所に爆弾を仕掛けたとの内容が浜松市のHPに書き込まれましたが、今回は本日3月8日(火)午前11時00分に爆発するように、市内の小学校全域に爆弾を設置したとの内容の書き込みがあり、先週から学校関係者が対応に追われていました。
ところが昨日になり、捜査していた警察がIPアドレスから市内の女子中学生のスマートフォンからの書き込みであることを突き止め、任意で聴取に当たっていることが報道されました。当人が容疑を認めていることから、乗っ取りなどの不正操作によるものでなく、便乗的な愉快犯である可能性が濃厚です。
当人は面白半分の気持ちだったのかも知れませんが、この騒ぎによって市内115校の小学校では、連日敷地内の捜索に人員を費やし、今日は当該時刻には敷地外に避難する措置を取るなど大きな迷惑をこうむっています。連日の人件費などを計算すれば巨額の金額が無駄に使われたことになりますし、何より人命を弄ぶ行為が許せません。
このように周囲に与える影響が大きく、悪質で卑劣な犯罪ですが、処罰の対象になる威力業務妨害罪の刑罰は3年以下の懲役か50万円以下の罰金です。多くの人命を人質に取る、極めて凶悪な犯罪に対して、このような軽い罰則では抑止効果は全く期待できないと思われます。そもそも威力業務妨害罪しか対処する法律がないのが問題で、「爆破予告騒乱罪」などと言った厳罰を伴った新法が必要になってきているのではないでしょうか。
また、この手の犯罪は誰でも家にいながら簡単に実行できることも問題です。今では小学生もスマホを所持している時代ですから、この手の犯罪に対しては少年法の保護対象の除外とすることも一考の余地があるのではないでしょうか。今回の容疑者も報道の仕方から見て、刑事裁判の対象とならない14歳未満である可能性が高いような気がします。
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