アルゼンチン沿岸警備隊に体当たりの中国漁船を撃沈
15日にアルゼンチン当局が発表したところによれば、同国のEEZ(排他的経済水域)内で操業していた中国漁船を沿岸警備隊が撃沈しました。発表によれば無許可で操業中の中国漁船を発見し停船を命じましたが応じずに逃走、威嚇射撃しても停船せず、逆に沿岸警備隊の船舶に体当たりをして来たために船体に射撃を行ない、これを撃沈したと言うことです。
漁船の乗組員は沿岸警備隊の船舶や僚船に全員救助されたと言うことですが、悪質極まりません。中国漁船によ暴力行為は我が国の巡視船への体当たりを始め、2011年には韓国の海上警察の警察官が取り締まり中に中国人船長に刺殺されています。南シナ海でも体当たりによる漁船の沈没が多発しており、大型の船体を利用して相手を沈める「戦法」がまかり通っているとしか思われません。
公海上ならともかく、EEZ内においては管轄国との協定によって操業すべきで無断で操業などとんでもありません。その上相手国の公船に体当たりなど、まかり間違えば死者が出る恐れもあり言語同断です。これに対し中国外務省は16日、事態に「強い懸念」を表明するとともに、アルゼンチン政府に対し、乗組員の安全確保や類似の事案再発防止を要求していますが、毎度のことながら自国漁船の暴挙に対する謝罪は表明していません。
なお、こうした沿岸警備での武力の行使についてはロシア・中国・韓国の他、米国やドイツ・フランスでも認められています。
海上保安庁の巡視船でじまです。
| 固定リンク
コメント