X-2初飛行はいつ?
昨年度中には初飛行かと期待された防衛省と三菱重工などが開発中のATD-X(先進技術実証機)のX-2ですが、残念ながら3月中の初飛行はありませんでした。現在のところの非公式の情報では今月中旬以降と言うことになっていますが、果たして何時になったら初飛行するのか、大いに気になるところです。
ATD-Xは我が国初のステルス機であり、これも我が国初の推力偏向機構を備えています。この機体が直ちに次期戦闘機の開発に結び付く訳ではありませんが、ステルス機を開発したのが米国・ロシア・中国の三ヶ国しかない中で、最先端の技術を織り込んだステルス機を開発できる能力を示すことになる初飛行は大変大きな意味を持っています。
今日超大国の米国でさえ単独で戦闘機を開発する資金を負担できず、F-35の開発では国際共同開発の道を選択せざるを得ませんでした。米国のF-22やF-35に対抗するPAK FA(T-50)を開発中のロシアは開発パートナーとしてインドと手を組んでいます。このような中、技術実証機とは言えステルス機を単独で開発することは、我が国の航空技術の高さを示すものです。
X-2は名古屋空港において高速タキシングやエンジンを全開したり、アフターバーナーの燃焼試験も行なっており、大空に飛び立つ準備は完了しているのではないかと思われます。さてXDayはいつになるのでしょうか。
お花見の時に見かけたモンキチョウで、今年の初見です。モンキチョウにとっても今年の初飛行だったのかも知れません。
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