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2016年5月27日 (金)

陸自実弾誤射続報

北海道の陸上自衛隊の訓練で、誤って実弾が使用された事故の詳細が少しずつ明らかになって来ました。

小銃を発射したのは襲撃側2名、警備側7名の9名で、79発発射したと言うことです。単純計算で一人9発ほど発射している勘定ですが、空砲の想定が実弾を発射すれば先端のアダプターが破損するのに、この数を撃たないと気付かなかったことになりますが、疑問が残ります。

また、最大の疑問だった何故実弾が使用されたかですが、訓練を行なった部隊が空砲の支給を申請しましたが、上級部隊の担当者が誤って実弾の申請をしてしまい、保管庫から実弾が支給されたことが判明しました。これは驚くべき事態で、まるでボールペンの赤と黒を間違えるような初歩的な処理ミスです。

陸自の規定がどうなっているのか判りませんが、通常の組織であれば起案部署からの請求伝票に対し、上級監督者が内容を確認し、問題がなければ承認して物品が受け渡しされます。当然その際に、要求した物品と現物が一致しているかの確認が行われます。

今回の事故では、当初の要求書面(さすがに口頭での申請はあり得ないでしょう)を上級部隊が書き換えていますが、この段階で誤記が発生することは良くあります。従って、元の文書と新たに発行された文書を照合し、誤りがないことを確認します。この作業を経て、新旧の文書を添えて上級者の承認を得て、新しい文書が有効になります。

小銃弾は20発ごとに小箱に包装されていますが、空砲・実弾の表記がなされ箱の色も変えています。訓練部隊が請求した小銃弾を受け取った際に、要求した5.56ミリ弾の実弾であれば、その段階で気づかなければなりませんが、漫然と受け渡しが行なわれてしまったことになります。

すべての作業には従うべき規定が定められていますが、現場が実際にその通り行動しない場合もあります。それを防止するために、確認時の確認サインの記録を残したり、規定が守られていることを確認する監査を行ないます。このような重大な過失が幾重にも見過ごされたことに大変驚くばかりです。

Pa200035

自衛隊の軽装甲機動車です。

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