軍事ジャーナリスト神浦元彰氏が死去
軍事ジャーナリストとしてテレビや雑誌で活動していた神浦元彰氏が、5月4日に肝臓がんのため死去しました。享年66歳でした。神浦氏は今年の1月7日のTwitterへの投稿を最後に音信が途絶えていましたが、再び記事を更新することなく逝去されました。
神浦氏は自衛隊工科学校の出身の経歴を生かして、自衛隊内部の情報に通じており、独自の情報を提供していました。時には独善的な観点で、首を傾げたくなる主張もありましたが、特に新しいシステムの兵器については十分な理解ができていなかったように思われました。とは言っても、神浦氏が発信することによってその分野での議論が深まり、結果的にそのことについて国民の理解が進む結果となっていました。
北朝鮮の暴走が続き、中国の軍拡に歯止めがかからない現在、冷静に物事を判断して論評できるアナリストの存在は大変貴重です。2009年に江畑健介氏が亡くなり、今回また神浦氏が鬼籍に入られたことで、軍事面で幅広く発言できる人材がまた一人失われたことになりました。
謹んでご冥福をお祈り致します。
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