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2016年6月11日 (土)

JAXAが超小型衛星打ち上げを計画

SORAE.JPが伝えるところによれば、JAXAが気象観測ロケットSS-520を使い、重量が100Kg以下の超小型衛星を打ち上げると発表したと言うことです。このニュースは今のところSORAE.JPが伝えているのみで、他のメディアでは取り上げられていません。またJAXAのホームページにも掲載がありませんので、続報を待ちたいと思いますが、大変喜ばしいニュースです。

http://sorae.jp/030201/2016_06_10_ss520.html

SS-520ロケットは1段式の気象観測ロケットS-520を2段式にしたもので、重量2.6トン、800Kmの高度に140Kgの観測機器を打ち上げる能力を持っており、これまでに2回打ち上げられ、観測に成功しています。JAXAのホームページには、SS-520に3段目を載せれば小型の衛星を打ち上げられると記載されていますが、これまで具体的な計画は明らかにされていませんでした。以下記事からの引用です。

これまでの世界最小宇宙ロケットは、東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所(ISAS)、現在はJAXA内の同名の研究所として統合)が1970年に日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げた際に使用したL-4Sロケットで、全長16.5m、重量は9.4t。SS-520はその1/3以下だ。

打ち上げ時期は未公表だが、通常、調査・安全小委員会での報告は打ち上げの数か月前に行われるため、今年度内に打ち上げられると思われる。

最近は打ち上げコストの低コスト化の動きが激しく、米国やインドで再利用ロケットの開発も行われています。我が国でもJAXAが100回の再利用が可能の気象観測ロケットの開発構想を持っていますが、残念ながら現時点では具体化していません。今回のSS-520を使った超小型衛星の打ち上げは、低コスト化への違ったアプローチとなります。

これで我が国はH-IIA、イプシロン、SS-520と3系統の打ち上げ手段を持ち、必要な時に最適な打ち上げ手段を使って衛星の打ち上げを行なうことができるようになる訳で、宇宙ビジネスの更なる発展が期待されます。

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