スズキのワンマン体制続く
自動車メーカーのスズキは昨日の29日、定期株主総会後に取締役会を開き、鈴木俊宏社長の留任、およびCEO並びにCOOへの選任と鈴木修会長の続投を発表しました。
鈴木修会長は燃費不正問題の責任を取ったとのことですが、株主総会では全国行脚して経営の立て直しを図る、9月いっぱいまでかけて全国(の販売店)を回り、なんとか前年(の販売)を上回りたいと述べており、引き続きトップとして経営のかじ取りをして行く気が満々であることを明らかにしています。
マスコミは会長頼みが続くとの論調で、株主にもこれを歓迎する向きがあるようですが、子息の俊宏社長がCEOに就いてもこの有様では事実上の永久政権であり、社長の椅子にしがみついているのと同じです。修氏86歳、俊宏氏57歳でどう見て息子にバトンタッチをすべき年齢です。いかにこれまでの会社運営に対する自負があろうとも、今回の事件の原因であった組織としての会社運営ができなかったのは修氏の専制にあったことは明らかです。再建への責任を口にするのなら、静かに身を引くのが一番でした。
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