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2016年6月20日 (月)

T-4練習機の後継機は?

航空自衛隊では中等練習機としてT-4を運用しています。パイロット養成課程では最初にプロペラのT-7初等練習機で操縦訓練を行ない、一定のレベルに達したところでジェットエンジン搭載機であるT-4中等練習機に移行します。

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川崎重工によって製造された純国産機のT-4練習機です。1988年の初号機納入以来、2003年の最終号機まで全部で212機生産されました。T-4は本来の練習機の用途の他に、連絡用や気象観測用、ブルーインパルスの曲技飛行用にも使用されています。

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扱い易さ、安定性の良さで定評のあるT-4ですが、運用開始から30年近くが経っていますので、後継機について考慮すべき時期に来ていると思われますが、全くそのことについての情報が伝わって来ません。川崎重工が現在P-1やC-2の量産で手一杯とのことから先送りされているのかも知れませんが、思い立って直ぐにできるシロモノではありませんので、気がかりです。

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初飛行が1985年ですから、30年以上前の設計と言うことになります。よく言われることですが、当時はまだアナログ全盛期でしたから計器の類もアナログ表示となっていますが、現代の機体はデジタルを駆使したグラスコックピット方式となっており、近々配備予定のF-35などは電子機器の塊のような機体ですから、練習機にもディスプレイに各種情報が表示されるグラスコックピットが望まれます。

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T-4は純然たる練習機で、武器の搭載はできませんが、海外での評価が高いイタリア、アレーニア・アエルマッキ社のM-346はレーダーを搭載した軽攻撃機バージョンが存在し、有事の際には着上陸阻止のための攻撃機としての運用が可能です。軽攻撃機の有用性については議論が分かれるところですが、我が国の戦闘機保有数に限りがあり、攻撃ヘリコプターの更新がうまくいっていない状態では、あればそれなりに有用な機体であると思われます。

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新規の開発などせずに、海外から既存の機体を導入すべきとの意見もありますが、T-4のエンジンを元に先進技術実証機のX-2のエンジンが開発できたことを考えれば、新技術の開発・取得に大きく貢献する絶好の機会ですから、次期練習機T-Xは是非国産開発すべきではないでしょうか。
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石川島播磨重工製F3-IHI-30ターボファンエンジン。X-2用のアフターバーナー搭載のXF5-1エンジンやP-1哨戒機用の逆噴射機構を備えたF7ターボファンエンジンを開発する原型となったエンジンです。

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