参院選に審判下る
昨日行われた参議院選挙は即日開票の結果、改憲勢力の自民・公明・おおさか維新の各党が改選議席を上回る議席を獲得し、その他の議員を会わせて165議席となって参議院定数の2/3である162議席を上回る結果となりました。これで議席の上では憲法改正の発議に必要な議席を確保できましたので、今後は改憲に向けた動きが具体的に動き出すことになりそうです。
野党民主党は32議席と、前回の参院選の17議席から15議席を上積みしましたが、改選議席の43議席からは大きく議席を減らす結果となりました。今回の選挙では与党がアベノミクスの継続を前面に出したのに対し、野党側は憲法改正阻止を訴えましたが、選挙後の出口調査の結果では、憲法問題は重視した政策の項目の3番目の順位で13%でしかなく、有権者への訴求力が足りませんでした。
与党のアベノミクス継続にしても、具体的に何をするのかが明らかにされていませんが、野党の政策も項目の羅列に終わっており、何をどうするかが全く見えてきませんでした。民主党が政権獲得を果たした選挙では、政権交代が重要な争点でしたが、今回は自民党の争点ずらし、争点隠しによって有権者が野党の主張に具体性を感じることができず、接戦を演じながら自民党の後塵を拝する結果となったのではないでしょうか。
次の参院選挙は3年後です。各政党及び議員が何を実行し、実行しなかったのか有権者の厳しい目で監視することが大切です。
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