オニヤンマ
夏になると見かける物のひとつにオニヤンマがありました。かつてはそこら中で見ることができましたが、環境の悪化とともに見かける回数は減ってしまい、自宅近くの生垣に囲まれた、廃屋の横の薄暗く狭い道路が唯一の場所となってしまいました。
オニヤンマと言うのはお気に入りの場所が決まっているようで、ある場所で空中に漂いながら蚊などの獲物を待ち構えているので、一時いなくなっても再びその場所に戻って来ます。従って、その場所さえ判れば比較的簡単にいつでも姿を見ることができた訳です。
ところが、長らく放置されて密林のようになっていた廃屋が解体されて、宅地として木々がすべて撤去されてしまいましたので、オニヤンマが潜んでいた暗がりは消えてしまいました。
解体途中の廃屋。生えるに任せていた雑木や生垣はすべて抜かれてしまい、現在は分譲用地として生まれ変わっています。
これも時代の流れなのでしかたのないことですが、昨日の夕方のことです。孫たちを呼んで庭でバーベキューをするため、コンロの火起こしをしていると、突然どこからともなくオニヤンマがやって来ました。生憎、テーブルやイスが地面をふさいでおり、気に入らなかったと見えて直ぐに姿を消してしまいましたが、再びオニヤンマが見られたのは大きな喜びです。来年また見られる保証はありませんが、できれば自宅周辺で見かけたいものです。
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