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2016年8月26日 (金)

北朝鮮のSLBM発射映像が公開

24日に発射された、北朝鮮のSLBMであるKN-11の映像が公開されました。KN-11は旧ソ連の液体燃料式SLBMのR-27をリバースエンジニアリングして開発され、液体燃料式ミサイルと見られていましたが、映像の噴射炎から固体燃料ミサイルであることが明らかとなりました。

KN-11の性能については公表されていませんが、潜水艦に搭載することから全長は10m、重量10トン前後と見られ、射程は1000Km程度とされています。米国の退役した核弾頭搭載のパーシングⅡ型地対地ミサイルが全長10.5m、重量7.5トンで射程1770Kmでしたので、固体燃料の技術に劣ると見られるKN-11の射程はそんなものだろうと思われます。

マスコミは、KN-11が短期間で実戦配備されるのではないかと報じていますが、これについては大いに疑問です。北朝鮮の先生役であったロシアは、伝統的に液体燃料ミサイルを運用して来ましたが、2013年1月に最新式の固体燃料SLBMのR-30の実戦配備を開始しました。R-30は2005年に試射を開始していますので、配備まで8年を要しています。開発には判っているだけで17回の試射が行われ、関係者の発言から最終的に20回程度の試射をしたのではないかと考えられます。

この内2006年には3次から5次にかけて連続3回、2008年から2009年の9次から11次にかけて連続3回の合計6回の失敗をしています。恐らく、開発完了には連続10回程度の成功が必要だったのではないかと思われます。ミサイル先進国のロシアにして、この状況です。技術的にはるかに劣る北朝鮮がたった1回の発射成功で、開発を終了することはなく、今後も試射を繰り返して問題点を煮詰めるものと思われますが、実戦化には多くの紆余曲折があるものと予想されます。

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