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2016年8月 1日 (月)

超小型衛星打ち上げ続報

JAXAが観測用ロケットSS-520を転用して今年度中に超小型の衛星を打ち上げる計画であることは既に報じられていましたが、早ければ年内にも打ち上げられる予定であると日経新聞が伝えました。

ベースとなるSS-520は2段式の固体燃料ロケットで、140Kgの観測機器を高度800Kgの高さまで打ち上げる能力がありますが、超小型衛星打ち上げ機は、SS-520に軌道に投入するための固体燃料の3段目を追加するもので、3段目の燃料の重量は78Kgとなっています。

超小型衛星は東京大学が製作した重量3Kgのもので、高度200Kmの楕円軌道に投入されることになっています。3Kgと聞くとなんだかおもちゃのようですが、13年前に打ち上げられた10cmの立方体で太陽電池を備えた重量1KgのXⅠ-Ⅳは現在も軌道上で作動しており、宇宙から撮った写真を地球に送信し続けています。

今回、いきなりの衛星打ち上げとなりますが、観測ロケットは長い運用実績があり、軌道投入用のアポジモーターも枯れた技術で未知の要素がありませんので、打ち上げ成功の可能性は高いものと考えられます。宇宙への新たな手段が増えることは、観測機会の拡大につながりますので、喜ばしい限りです。

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