尖閣奪取に向けて中国が新法制定
中国が、尖閣諸島周辺に漁船を仕立てて大挙して押し寄せて来ましたが、8月1日に中国の「管轄海域」で違法漁労や領海侵入をした場合に刑事責任を追及できるとする「規定」を定めていたことが明らかになりました。日本政府はこれまで、この事実について何の言及もしていませんが、これは非常に由々しき事態で、今後尖閣海域でこの規定を根拠に日本船を拿捕する可能性があります。
他国の領土を一方的に自国領土と主張するのは、国際法を無視した滅茶苦茶な論理ですが、新法を制定して力で押し切ろうとするのは極めて危険な考えです。
中国はかつて善隣友好などと甘言を弄していましたが、隙あらば領土を奪取しようとするのは呆れた外交方針で、盗人猛々しいとはこのことです。かつて国内左翼政党は、隣国との紛争は話し合いで解決すればいい、話せばわかると主張していましたが、聞く耳持たずの相手には何を言っても無駄であることがはっきりしました。
もちろん、だからと言って我が国も力による解決を目指すべきとは言いませんが、相手の強引な目論見があきらかになった以上、相手に対して備えるのは当然です。
我が国の領海侵犯に対応する法律は「領海等における外国船舶の航行に関する法律」ですが、「立入検査」や「退去命令」ができるのみで、強制退去や実力行使は認められていません。仮に中国が、尖閣周辺で我が国の漁船を拿捕しようとしても、現状ではこれに対する法体制が十分とは言えません。我が国も国内法を整備して、いかなる事態にも即応できる態勢を速やかに構築しなければならないのではないでしょうか。
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