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2016年8月19日 (金)

離島防衛を強化

尖閣諸島周辺の緊張が高まっていますが、読売新聞が尖閣諸島防衛用に新型地対艦ミサイルを開発する方針を政府が固めたと伝えています。今のところ他紙の続報がありませんが、各方面で有り得る話として受け止められています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160813-00050138-yom-pol

離島防衛としてはこれまで車両搭載型の88式地対艦ミサイルや改良型の12式地対艦ミサイルがありましたが、いずれも射程が200Km未満と見られ、魚釣島から一番近い石垣島からでも160Kmあることから、尖閣北方に展開する艦船には射程が足りませんでした。

対艦ミサイルの場合、相手に向かって直接飛ぶのではなく、大きく迂回して思わぬ方向から攻撃することで撃墜を難しくしています。そのため記事では射程ではなく飛距離の表現になっていますが300Kmを想定となっています。ちなみに那覇ー宮古島間が285Km、宮古島ー與邦国島間が240Kmありますから、開発に成功すればこれらの離島を防衛するのに大きな戦力となります。

来年度の着手で2023年に配備開始とすると、遅くとも2021年には開発が完了する必要があります。となると開発期間は4、5年となりますので、現在開発中の新型空対艦ミサイルのXASM-3を地上発射型に転用するのではないかとの見方が有力です。XASM-3はF-2戦闘機に搭載し、マッハ3程度で飛行するステルス性を備えたミサイルで、射程は200Km程度と見られています。(詳細は非公表のため不明)

Xasm3

F-2戦闘機に搭載した開発中のXASM-3。(左翼に吊るした白い機体の方です。) 防衛省技術研究本部資料から転載。

元々飛行中の航空機から発射するミサイルなので、地上発射には加速用のロケットブースターが必要ですが、米軍にはSM-2ミサイルの射程を200Km延長するのに実績のあるMk-72ロケットブースターがあり、これを参考にすれば開発そのものは容易であると考えられます。

政府は、これまで離島防衛用に短距離の地対地弾道ミサイルの保有を検討して来ましたが、公明党の反対で開発を見送って来ました。今回、尖閣諸島をについて中国が野心をむき出しにした行動に出ていますので、これに対応する必要に迫られていることから、公明党の賛同を得られる情勢と判断したのではないでしょうか。いずれにしても純然たる防衛用の装備であり、早急に着手することが望ましいと考えます。

PS来年度の防衛予算の概算要求の概要が今朝の朝刊に載っていましたが、この対艦ミサイルについては触れられていませんでした。

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