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2016年8月 7日 (日)

護衛艦やまぎりを見学

中国が尖閣周辺で新たな緊張を作り出す中、自衛隊は粛々と国防の第一線で頑張っています。今朝もAWACS、E-767がいつもの時間に浜松基地を飛び立って西方に向かって飛行して行きましたが、いつもはゆっくりとした速度ですが、今朝はいつにない速度なのに、やはり尖閣の状況が影響しているのではと思われます。

静岡県には海上自衛隊の基地がありませんので、海自の艦艇を見るには他の地域に行くしかないのですが、清水港まつりでの一般公開は貴重な艦艇見学の機会となります。以前、ヘリ搭載護衛艦の「ひゅうが」を見学に行ったことがありましたが、一般の護衛艦には乗船したことがなかったので、清水港まで行って来ました。

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護衛艦「やまぎり」、1987年の進水で全長137m、基準排水量3500トンで海自第11護衛隊に属し母港は横須賀です。それ以前今年2月に海自初の女性の護衛艦艦長となる大谷二佐が艦長を務めています。乗船の際にはタラップ脇に立って見学者を出迎えていました。

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1分間に最大80発を発射可能な76ミリ速射砲。有効射程は16Kmで、射撃管制レーダーFCS-2(81式射撃式装置2型)により制御。水上目標だけでなく対空目標、地上目標への砲撃が可能です。

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艦橋手前に設置された74式8連装アスロック発射機。短魚雷をロケットで飛ばし
、海中に潜む潜水艦を攻撃します。

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68式3連装短魚雷発射機、左右の甲板中央に配置されています。

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ハープーンSSM3連装発射機。ハープーン対艦ミサイルの発射筒で、本来は4連装ですが1本少ない3連装としています。乗員の方に聞いたところ、海自全体のハープーンミサイルの保有数が限られ、本来搭載の8発分のミサイルがないからだそうです。

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後部甲板に設置されたシースパロー短SAM8連装発射機。シースパローRIM-7Mは有効射程18Kmのセミ・アクティブ方式の対空ミサイルで、管制レーダーの電波に誘導されて対艦ミサイルや航空機を迎撃します。

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ランチャーに搭載されたシースパローミサイルの訓練弾です。

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見学路で目にした唯一の入室禁止標識。重要区域であることが判ります。

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上の写真上部のアップ、シースパローの発射管制室でした。

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AN/SLQ-25対魚雷デコイ装置。海中を曳航して潜水艦からの魚雷を欺瞞し、命中を阻止します。

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「やまぎり」は哨戒ヘリコプター2機を搭載する予定で大型の格納庫を備えていますが、この日は空の状態でした。

海自はこれまで護衛艦を30年を目途に退役させてきましたが、中国海軍の増強を受けてより多くの艦艇が必要になったことから艦齢を10年延長して就役させることに方針転換しています。「やまぎり」も40年を目途に今後も海の守りに就くことになっています。

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