井伊氏ゆかりの三岳城へ 後編
三岳城の案内板を過ぎて少し行くと山道になり、本丸までは20分程の登りとなります。道は下草が刈られ、ある程度は整備されていますが登山道と言っても差し支えない登路です。
急登を登って行くと一の城桝形門跡とされる地点に出て、道は左右に二分されます。左に行けば三岳山の頂上、一の城の本丸へ、右に行けば二の城に向かいます。二の城の案内板に三岳城の見取り図が載っていますが、見取り図はここの案内板にしかありません。
標高466mの三岳山山頂の三岳城本丸です。南側に展望があり、パノラマの案内板が設置されています。
本丸の説明版。この説明板の左側を下ると、説明にある帯状壘段に向かうことができますが、ステップのない急坂となっており道なき道を行く覚悟が必要です。
斜面を削って作った平坦部が帯状に続いています。これが説明板の言うところの「帯状壘段」と思われますが、山城に築かれる腰曲輪と同じものです。
更に下ると傾斜は一段と急になり、一段下った所で、右手に回ってみるとその先に石積みを発見しました。これが「壘石阻」と思われますが、石垣と言うよりも土塁の内側に石を積み上げて崩壊を防ぐ構造に見えました。築造から年月が経っていますので、当時のままの姿ではないのかも知れませんが、500年の時を経た遺構を見ることができて感激です。
今回は天候が不安定な上に、あまり時間的な余裕がなかったので西の曲輪とされる地点には行けませんでした。足ごしらえをしっかりして、後日改めて訪問したいと思います。
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