タイフーンが三沢をベースに日英共同訓練
英空軍のタイフーン戦闘機4機が、日英共同訓練「ガーディアン・ノース16」に参加するため来月6日までの予定で三沢基地に駐留しています。タイフーンは航空自衛隊のF-Xの候補になった戦闘機で一定のステルス性を備え、アフターバーナーを使用せずに超音速飛行が可能なスーパークルーズ能力がある最新鋭の機体です。
日本側はF-15、F-2戦闘機を使い、タイフーンと戦闘訓練を行なうことになっています。F-2はステルス性を考慮した機体ですが、タイフーンはそれを上回るステルス性を備えていますので、これをどのように探知できるのかは、空自にとってまたとない機会です。
訓練は日本海側と太平洋側の空域で行なわれますが、双方ともガメラレーダーの異名を持つ高性能の J/FPS-5レーダーが設置された大湊分屯基地の覆域にありますので、タイフ-ンのステルス性能を確認するには絶好の場所と言えます。
また、日英は装備の共同開発について協力関係にあり、訓練を通じて信頼関係を深めることは双方にとって利益となります。F-Xでは米ロッキードマーチンのF-35を選定しましたが、対艦攻撃能力のある戦闘機は現状ではF-2しか保有していませんので、将来的にF-3が配備されるまでの繋ぎとして、タイフ-ンを導入することも十分考えられます。訓練に合わせ、今後ファロン国防相らが来日することも、こうした推測を裏付けるものとも考えられます。
国防に関する経費が高騰する中、一国で全てを賄うのが年々困難な状況となっています。我が国と似たような地理的環境にある英国との協調は、効率的な装備の調達にとって大変有益なことであり、今後の推移が注目されます。
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