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2016年11月22日 (火)

トランプ氏はやはりトランプか?

今朝の強い地震、津波警報が発令され各テレビが定時番組を変更して現地の様子を長時間伝えましたが、今のところ大きな被害はなかったようで何よりです。

ところで、世界中に激震を起こしたトランプ氏の米国大統領選の勝利ですが、当選直後から発言がトーンダウンし、案外良識が働くのではとの声が上がっていましたが、どうやらそう見るのは早計のようです。

報道によれば、移民から身を立て、アメリカ建国の父の1人に数え上げられるまでなったアレクサンダー・ハミルトンの生涯を描き今年のトニー賞最多11部門を受賞したミュージカル「ハミルトン」を観劇した次期副大統領のペンス氏に対し、キャストのアフリカ系俳優ディクソン氏がカーテンコールのステージからペンス氏に「サー」と敬称を付け、来場を感謝しながら語りかけたことに対し、トランプ氏が激怒して謝罪を要求したと言うものです。ディクソン氏の発言要旨は以下の通りです。

「私たちは多様なアメリカ人です。新政権が私たちを、私たちの地球を、子どもたちを、親たちを守ってくれないのではないか、譲ることのできない権利を守ってくれないのではないかと恐れ、不安を募らせています」「私たちは、この作品を見たことで、あなたがアメリカの価値観を守り、私たち全員のために仕事していただくことを願います。この作品は、男性、女性、異なる人種、信条、そして出自の人々によって語られてきたアメリカの物語です」

ペンス氏が劇場に入った時、客席からは少数の拍手と同時にブーイングが起きたとのことですが、ディクソン氏はカーテンコールの際、ブーイングをしないよう観客に呼び掛けたとのことです。

トランプ氏は当選を受けての演説で、国民に向けて融合を呼びかけましたが、ディクソン氏の呼びかけは多様な価値観を持った多民族で構成される米国の価値観を維持するように求めたもので、正に融合を訴えたものです。また、当のペンス氏からはこの件に関し、ディクソン氏に対しての非難の動きはありません。にも拘らず一方的にディクソン氏に謝罪を要求するのは実におかしな話です。

カーテンコールの際、ペンス氏は席を立っていましたが、通路で立ち止まってディクソン氏の語りかけに聞き入っていたと言うことですが、ペンス氏の方がはるかに大統領にふさわしい振る舞いではないでしょうか。

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