米大統領選投票始まる、ガラスの天井は砕けるか
米大統領選の選挙活動は最終版まで両候補の支持率が拮抗し、最終的にクリントン氏が数パーセントリードしたものと見られていますが、事前の不在者投票の比率が前回よりも高いことや、1票でも相手を上回れば、その州の選挙人を総取りできる独特の選挙制度での得票数となりますので、僅差のリードでは勝利確実とは言えません。ある調査によれば現時点でクリントン氏が勝利する確率は65%だとされています。
これを65%も、と見るか、65%しかと見るかで受け止め方は相当違って来ますが、私は65%しかないと感じました。
軍事力の行使による他国領土の編入や、シリアでの難民に対する無差別爆撃を行なっているロシア政府を容認したり、イスラム教徒や移民への差別発言を見れば、トランプ氏は本選の候補者として相応しいとは思えません。
また、自身が破れるようなことがあれば、それは不正選挙が行われた結果だとして、選挙結果を受け入れないとしています。この発言に対してはオバマ大統領も「試合終了にもなっていないうちから泣き言を言い始めるなんて、大統領に求める指導力や粘り強さとは程遠い」、「物事が自分にとって悪い方向に向かうたびに、他人のせいにし始めるなら、この仕事をやる資格がないってことだ」と批判しています。
果たしてクリントン氏が勝利してガラスの天井が砕け散るのか、結果は日本時間の9日午後に判明する見込みです。
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