安倍首相がハワイ真珠湾を訪問
昨夕、NHKのローカル番組を見ていたら54分からは東京からの放送ですとアナウンサーが言ったので、てっきり天気予報だと思っていたら、安倍首相の会見でした。例の国会審議の関係かと見てたら、今月26、27日にハワイを訪問してオバマ大統領と会談、その後真珠湾を慰霊に訪れるとの内容でびっくりしました。
会見でも触れていましたが、今年は伊勢志摩サミット終了後にオバマ大統領が、現職大統領として初めて原爆ドームを訪問し、改めて核廃絶に向けての決意を表明しました。その時、米国内から安倍首相も真珠湾を訪問すべきだとの声が多数上がりましたので、これに応える意味合いもあったのではないかと思います。ただ、オバマ大統領としては、強いられた形で訪れるべきではないとの考えをもっているとのことで、慎重にその機会を探っていましたが、オバマ大統領の任期もわずかとなり、最後の機会として訪問を決断したのだと思います。
75年前の1941年12月8日、日本は国力が70倍以上大きな米国を相手に第二次大戦に突入し、真珠湾を空母機動部隊で攻撃しました。戦争に至る過程については双方にそれぞれの事情があり、どちらか一方が正しくて、どちらかが悪いとは一概に言えませんが、結果として双方に多大な犠牲者が出て、我が国は焦土と化して敗戦に追い込まれました。
今日安全保障において、「抑止力」と言う概念がありますが、ABCD包囲網によって、追い詰められた当時の日本は70倍以上の国力を持つ米国に対して全面戦争を仕掛けた訳で、相手を力でねじ伏せようとしても、絶対的な優位は存在しないことを改めて心しなければなりません。
安倍首相のハワイ訪問が成功裏に終わることを期待します。
| 固定リンク
コメント