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2016年12月15日 (木)

オスプレイ事故はローターブレードの損傷が原因

名護市沖にオスプレイが不時着した事故の発生当時の様子が明らかになってきました。事故は他のオスプレイと共に、空中給油訓練中に発生したものです。オスプレイは機首右側に設置された受油用プローブに、空中給油機から伸びたホースに取り付けられたドローグをセットして空中給油を行ないます。

Photo

先端に長く伸びているのがプローブです。 (在日米軍海兵隊HPより)

Photo_2

空中給油の様子 (在日米軍海兵隊HPより)

オスプレイはローターブレードの直径が大きいので給油ホースを切断してしまいそうに見えますが、上の写真のようにプローブがローターブレードよりも前方にあるので特に空中給油が危険な機体ではありません。これまで給油時にこのような事故は発生していなかった筈です。今回は何らかの事情によってドローグが所定の位置よりもローターブレードに接近してホースを切断、ブレードが破損して正常な飛行ができなくなったもので、なんとか基地に戻ろうとしましたが、市街地に墜落する恐れがあったことから止むを得ず海上に着水する方法を選んだようです。

尚、防衛省は今回の事故を不時着としていますが、これは当初米軍からそのような連絡(「landing in shallow water」 浅瀬への着陸)が入ったことや、自衛隊ではパイロットの意思によって着地・着水させるのが不時着、機体がコントロール不能になって着地・着水したのが墜落との判断をしており、今回機体が大破しながら死者がでなかったことからもコントロールされた着水との判断をしていることによるものです。

この事故に関し、各地自治体の首長などがオスプレイを極めて危険な機体などとコメントしていますが、発生の状況を見る限り機体特性との関連性は考えられません。また、空中給油は海上で行ないますので、万一事故が起きても陸上に被害が及ぶことはありません。正式な事故報告が出るまで、感情論で事故を語るのは避けた方が賢明かと思います。

参考までに2010年以降に国内で発生したヘリコプターの墜落事故は5件で合わせて12名が死亡しています。オスプレイを危険だと言うのなら、事故件数・死亡者数から見ても日常的に市街地上空を飛行しているヘリコプターの方がはるかに危険だと言うことになってしまいますが、何故かその手の主張は聞いたことがありません。不思議なものです。

・追記 上記墜落事故は民間機(自治体保有機を含む)だけのもので、2012年に海上自衛隊のSH-60J哨戒ヘリコプターが護衛艦に接触して着水、水没してパイロット1名が死亡しています。

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