イプシロン2号機打ち上げ成功
昨夜午後8時00分00秒、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所からジオスペース探査衛星を搭載したイプシロン2号機が打ち上げられ、打ち上げ後13分27秒後に予定軌道で衛星が分離され、打ち上げは成功しました。探査衛星は内之浦周辺の川の名前から「あらせ」と命名されました。
昨夜は打ち上げ30分ほど前から中継動画を見ていました。(実際の中継は7時40分からです)1号機の打ち上げの際はデーターの入力ミスで直前になって突然打ち上げが中止されるアクシデントがありましたが、今回は全て予定通りに進行し、午後8時00分00秒ジャストにテイクオフしてきれいに夜空に吸い込まれていました。
中継では高度と速度がリアルタイムで表示されましたが、ほぼ予定通りの飛行を続け無事衛星分離となりました。
思えば我が国初の人工衛星もこの内之浦から固体式ロケットのラムダロケットを使って打ち上げられました。この頃は政治が科学に過度に干渉した結果、衛星打ち上げに必要な誘導制御を行なうことができず、止むを得ず「無誘導重力ターン方式」と言う、とても手の込んだ割には効率と精度の悪い打ち上げ方式での打ち上げとなりました。当時は試行錯誤の時代でしたので、軌道投入も予定通りとは行きませんでしたが、昨今は成功が当たり前となって時代の移り変わりを改めて感じました。
打ち上げ費用の低コスト化を目標に開発されたイプシロンですが、今回の打ち上げ費用は約50億円でした。諸外国とのコスト競争に打ち勝つため、更なる努力が望まれます。
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