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2017年1月 6日 (金)

トランプがトヨタを脅迫

現地時間の5日、トランプ米国次期大統領がツィッターでトヨタがメキシコに新たな工場を計画していることを批判、計画を中止しなければ日本から輸出する乗用車の関税を現行の2.5%から35%にすると脅迫しました。一国の指導者になろうとする人物が、字数制限のあるツィッターのような発言内容が限られる媒体で重要施策について論ずるのは極めて不適切だと思いますが、一外国企業に向けて恫喝するのは更に問題で、大統領の資質に欠ける人物であることを自らさらけ出しています。

トランプ氏の発言骨子は「トヨタはメキシコのバハ・カリフォルニア州に米国向けのカローラ工場を作ろうとしているが駄目だ。もし止めないのなら日本からの車に35%の関税をかける」です。ところがトヨタが計画しているのはバハ・カリフォルニア州ではなくグアナファト州で発言は基本的な事実を取り違える大ミスをしています。

この人は大統領選挙中から思い込みによるストレートな発言を繰り返して注目を浴びて来ましたが、その発言内容の8割が事実に反すると言われています。いかに選挙中とは言え、虚偽の内容を公言する人物が信頼に値するとは思えませんが、結果的には次期大統領に選任された訳です。現在は就任前なので、建前的には私人ですが実質的には国家指導者に準ずる立場ですから、少なくとも就任前にこのような言動は控えるべきです。

米国企業のフォードは脅迫に屈してメキシコへの新工場建設を取り止めましたが、トヨタへの干渉は許されません。もし「報復関税」を発動するなら相応の対抗策を取るだけで、米国製の旅客機に同様の関税をかけるだけです。現在はボーイングが製造する機体と同等のものはエアバスから購入できますので、困ることはありません。時代錯誤な保護貿易が結果的に自国の不利になることを思い知ることになるでしょう。

Photo

ボーイング737-800です。競合する機体はエアバスA320で同等の座席数、航続距離を有しています。

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コメント

雨辰さんも、このニュースに注目されたようですね。

zeroも全く同感です。
次期大統領に就任は決まってしまっていることですが、あまりにも資質に欠けている言動が目に余ります。
トランプ市も今のままの思考や行動で政策を推し進めるとしたら、政権崩壊もそう遠くはないだろうと思えてきます。

そして、大切なのは我が国の政権がトランプ氏の言動に踊らされて右往左往せず、日本国としての姿勢をブレることなく毅然と向き合っていくことだと思っています。

投稿: zero | 2017年1月 6日 (金) 11時44分

zeroさん、コメントありがとうございます。

トランプ氏はツィッターで発言するせいか、思い付きでの発言が多く、事実と反する発言を平気でしています。

在日駐留米軍をめぐる発言などはその最たるものですが、その後訂正はありません。海軍力を大幅増加するようなことを言っていますが、アジアでは佐世保や横須賀が重要な位置を占めていることも認識できていません。

政権が正式に発足すればスタッフによるチェック機能が働くのではないかと期待していますが、政権が安定して存続することには私も否定的な立場です。

投稿: 雨辰 | 2017年1月 6日 (金) 11時58分

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